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仕上げ方法

様々な塗装方法があります。
漆塗り、オイルフィニッシュ、ウレタン塗装、ラッカー塗装、カシュー、各種染料、顔料による着色などなど、多種多様の塗装があります。

汚れや、耐水性などを考えるとウレタンによる塗装がもっとも丈夫な塗装方法だと思っているのですが、これは、木の表面に強靭な塗膜を作ってしまうものであり、木本来の手触りがなくなってしまいます。
無塗装での木の質感、ニオイ、使い込むことや経年変化によって増す、ツヤなどに勝るものはないと思っているのですが、日用品である家具が、使い込むうちに、傷つき汚れるのは当たり前であり、それよりも人が毎日撫で、座り、人の油によって底光りしていく家具がいいと・・・。古くなったら鉋で削りなおしもできるのではないかと・・・。
ですがそれでは、汗がつくだけで、変色してしまったり、こぼした水がなかなか乾かなかったりしてしまうと、使いづらい部分もあります。
そこで最低限の木の保護、そして汚れから守ることは必要なのでは・・と考えたりもします。
試行錯誤の末、工房山窩ではプレポリマー、オイルフィニッシュ、すりうるしなどをメインとしています。

■プレポリマー■

ポリウレタン系の塗料で、木材組織内の水分やセルロースと反応して、硬化します。
水分や細菌、害虫の侵入を防止し、木の変色や老朽化の進行を弱めます。
学校や保育園の給食食器にも使われた実績を持ち、人体無害。黄変が少なく、耐水性、摩擦性に優れた特徴ある木固め剤です。
栗の木のように導管の大きな木の場合、多少導管内に白く残ってしまうことがありますが、気になるほどではないと思います
メンテナンスもほとんどいらない最近お勧めの塗装方法です。

■オイルフィニッシュ■

オイルを塗ると木の表面に薄く浸透します。その状態で時間が経つと浸透したオイルが硬化し木を保護します。中までしみこんでいく訳ではなく、鉋で一度削れば、なくなってしまうほどわずかなものですが・・。
表面に膜を作るわけではないので、木の質感が残ること、メンテナンスも容易な事から多くの家具に用いられている塗装方法です。木は常に呼吸しています。部屋の湿度が上がれば、吸湿します。温度が下がれば、内部にためた水分を放出します。オイル仕上げは、その木の持つ特性をあまり邪魔せず、最低限の保護にはなると思っています。
とても弱い保護のため、水や汚れに対して、万全な仕上げではありません。水がついたまま放置すれば染みになってしまうこともあります。黄変すると言う欠点もあります。そこでこれらに少しでも対抗するため、また少しでも木にあったものを目指し、工房では三種のオイルを使い分けています。それぞれの特性、特徴を理解しきっているわけではないので、これからも試行錯誤は続くと思いますが・・・。

◇テーブルのオイルフィニッシュ◇

オイルの硬化だけの保護は、きわめて低く、そのため、オイルだけでの木の保護の期待ができないところには、ウレタンを1/3程度混ぜて使います。質感を残しつつも耐水性を少しあげたいと考え、いろいろ調べていくと欧米の木工家は、よくそのようにオイルをミックス使っているようです。完全な耐水になるわけではないのですが、毎日ぬれぶきんなどでよく拭く部分だけに必要なのではないかと思います。

◇イスのオイルフィニッシュ◇

イスの仕上げにはオイルを摺りこんだ後、ワックス(蜜ロウ)を数回塗りこんでいます。毎日座り手で撫で、おしりで磨くことによって増すツヤが強調されて、いい味が出てくると思います。
木の経年変化と共に、オイルの変化も楽しんでもらえたらいいなと思っています。

人間の肌から出る油にもっとも近いものが、椿油だそうです。オリーブ油も塗った感じは、無塗装に近いのですが、数年であめ色になるそうです。防水性や、耐久性を犠牲にしても、木の質感を大事にしたく、もともと木の中に存在した、油やろう、うるしを塗装することが、一番優しいように感じます。

■すりうるし■

古くより行われている塗装方法です。
木目をきれいに浮かび上がらせ、木の呼吸を妨げず、年月と共にすけてあめ色になっていくすばらしい塗装方法だと思います。木本来の色合いは失われてしまうものの、あの独特の色合いは、なんともいえないものがあります。使用する生漆じたいは、高価ではありますが、重厚な仕上がりになりとても気に入っています。和室に置く家具などにはよく似合うと思います。

■亜麻仁油■

広く使われている代表的なオイルです。安く毒性が少なく食器などにも使えるオイルです。
時間と共に黄色味を帯びてくるのが、欠点とされています。安価で、ホームセンターにあるオイルなどの主成分もだいたいこれです。

■桐油■

支那桐油と呼ばれ、中国より輸入されているそうです。
黄変が亜麻仁油より少なく耐水性がやや良好で、テーブルのトップなどに適しています。

■荏油■

江戸時代より日本にあるオイルです。やや赤く焼けるように変色します。木によっては、とてもよい変化を見せてくれます

 

欠点を少しでも利点に変えられればと思っています。クリの木には亜麻仁油を使うことで、栗色に変わる木を黄変するオイルで、強調してみたりなど。胡桃や桜などには、荏油を使ったり、褐色に変わる木をさらに強調したりしながらといった風に・・。
同じような理由から柿渋を使うこともあります。
耐水、防虫効果があるとされ、塗った直後はほとんど発色しませんが、天日に当てて乾燥させると数日で、独特の色合いになります。木によっては、うるしにもにた光沢が得られることがあると聞いたことがあるぐらいです。

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